道具

アイアンのシャフトの選び方を知ろう

今使っているアイアンのシャフトはどのようにして選びましたか?

しっかり吟味して選んだのであればいいのですが、特に気にせず使われている方は今からご紹介する内容を読んでみると良いかもしれません。

自分に合ったシャフトを選ぶことで、クラブが振りやすくなりミート率も上がってゴルフが楽になる可能性があります。

是非参考にしてみてください。

今使っているアイアンを知る

まずは現状のアイアンがどんなものを使っているのかを把握しましょう。

ネットで検索すれば大抵のアイアンは情報を知ることができるはずです。

どんな些細なことでもいいので、わかる範囲で調べてみましょう。

項目を箇条書きにしてみたので参考にしてみてください。

・商品名
・発売日
・当時の販売価格
・ロフト角
・ライ角
・フェースプログレッション(FP値と記載されていることがあります)
・バランス
・重量
・長さ
・使用されているシャフト
・シャフトの硬さ
・シャフトの調子
・グリップ
・アイアンの材質や特徴

項目でわからないところがあれば検索して調べてみてください。

20年以上前のアイアンだと検索しても情報が載っていないこともあるかもしれません。

その場合は工房のあるゴルフショップにアイアンを持っていき、実際に計測してもらうと良いと思います。

今使っている道具を知ることができて初めてスタートラインに立つことができます。

アイアンは狙ったところにボールを運ぶ道具です

早速アイアンのシャフトについてお話ししたいところなのですが、その前に頭に入れておいてほしい事があるのでお伝えしておきます。

それはアイアンは何をする道具なのかを知っておいてほしいということです。

アイアンは狙ったところにボールを運ぶための道具であること。

当たり前の事だと思われた方は素晴らしいです。

ここから先に書く内容は読まなくても構いません。

なぜこんなことを書いたのかというと、私が最近感じたことがあったからです。

道具の進化により、アイアンも飛距離が出るようになってきて、飛びに特化したものも増えてきています。

ロフト角が立っていても高い弾道で打つことができるクラブが作れるようになったことが大きな要因です。

その恩恵を受けるのはとても良い事なのですが、あまりに飛距離を求めすぎて、もともとの目的である狙ったところに運ぶということをおろそかにしてしまう人も少なからずいることを実感しています。

狙ったターゲットにボールを運ぶことがアイアンの仕事ということを忘れないでください。

シャフト選びに注目する3つのポイント

ではアイアンのシャフトについて考えていきましょう。

今までアイアンのシャフトの事を深く考えたことのない方は、これを機に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

アイアンのシャフトを見直すにあたって、まず自分に合ったものを探す必要があります。

アイアンのシャフトを選ぶときには大きく3つの事に注目すると良いと思います。

1.重量
2.調子
3.弾道

1.重量

7番アイアンを振ってみて軽すぎることもなく、重たいとも感じない、心地よく感じる重量があなたにとって振りやすい重量となります。

あなたにとって重量が軽すぎるものを使っていると、使い始めのうちは速く振れるので、ヘッドスピードも上がり飛距離アップが望めます。

しかし、体が重さに慣れてくるとその重さに合わせたスイングスピードになってしまい、徐々に飛距離が落ちてしまうことになるのです。

逆に重たいと感じるものは、ヘッドスピードが遅くなり、すぐに疲れてくるのでラウンドの後半にスコアがまとまらなくなります。

2.調子

2の調子はシャフトがしなる部分の事を言います。

先調子、中調子、元調子の3タイプで分けられることが多いです。

それぞれ特徴はありますが、実際に試打してフィーリングの良いものであれば問題ありません。

3.弾道

3の弾道はアイアンにとってとても大切です。

アイアンは弾道が高いほどグリーンに止まりやすくなります。

あまり高すぎると風の影響を受けやすく、飛距離も落ちてしまうのでその辺りのバランスを自分なりに判断する必要があります。

弾道はシャフトとアイアンの兼ね合いで変わってきますので、これも試打して決めると良いでしょう。

お店のシュミレーターを使うとスピン量や打ち出し角などが数値でわかるのでオススメです。

素材はカーボン?スチール?

アイアンのシャフトの素材には大きく分けて2つの種類があります。

カーボンとスチールです。

カーボンは炭素繊維を編み込んで作られたシャフトで、編み方や素材の違いにより様々な特徴のものがあります。

カーボンのメリットは、球が上がりやすいことです。

弾力性があるのでしなる量が多く、意識的に上げなくても高い弾道になりやすいです。

ただ、スチールに比べて値段が高いので気楽な気持ちで交換できないかもしれません。

スチールシャフトのメリットは安定性に優れていることです。

飛距離や方向性のばらつきが少なく、イメージ通りにボールをコントロールしやすいです。

安定感はありますが、飛距離を求めるならカーボンのが優位だと感じます。

技術の進化により、軽いスチールも増えてバリエーションもたくさんあります。

それぞれの特徴を把握して選んでみましょう。

なぜミート率が上がるのか?

ミート率はボール初速をヘッドスピードで割った値の事を言います。

ミート率が高いということは、ヘッドスピードに対してボール初速が速いことになるので、アイアンの芯でボールをとらえているということになります。

一般男性と同じくらいのヘッドスピードで、女子プロゴルファーのが飛ぶのはミート率が高いからです。

ここから本題に入りますが、なぜシャフトを替えるとミート率が上がるのか?

それは自分に合ったタイミングでボールにインパクトできるようになるからです。

シャフトは腕とクラブヘッドを繋いでいる中間部分であり、体の一部と言ってもいいかもしれません。

体を思った通りに動かせないと転んだり、ぶつかったりするのと同じように、シャフトが合わないと上手くボールにインパクトできません。

自分に合うものというのは、思った通りに出来る事だと思っています。

シャフトも体の一部だと思って選んでみるといいかもしれませんね。

ちなみにミート率の数値についてですが、アイアンの場合、ロフト角で目安の値が変わってきます。

7番アイアン(ロフト角32度)の場合、ミート率の目安の値は1.3を超えると芯をとらえてると言っていい状態です。

まとめ

・今のアイアンはどんなものなのかを知ろう

・シャフト選びのポイントは重量、調子、弾道の3つです

・カーボンとスチールのメリットを把握して選ぼう

アイアンはターゲットを狙う為にとても大切な道具です。

シャフトの新製品も続々と出ているので自分に合ったシャフトは必ず見つかるはずです。

知識をつけながらいろいろ試してみましょう。