スタート時間まで余裕がある時はパター練習をすると思います。
いつもどのように練習をしていますか?
朝のパター練習はその日の調子やボールの転がりを確認する上でとても重要です。
特に確認しておきたいのは距離感です。
グリーンのコンディションは毎日変化するので確認する必要があります。
今回は朝のパター練習で調子を上げる方法についてお伝えします。
グリーンのコンディションを確認する
練習は遠い距離から始める
4パターンの傾斜を練習する
芝目の強さを把握する
グリーンのコンディションを確認する
スティンプメーターで何フィート転がるのか確認する
スティンプメーターとは?
スティンプメーターはグリーンの速さを計測する道具の事です。
世界基準の計測機器なので数値を見れば速さが一目瞭然です。
使用方法については商品リンクに記載されているので興味のある方は確認してみてください。
世界基準の計測機器のせいか値段も高く、ゴルフ場に行けば数値を教えてくれるので個人で購入する必要はないと思います。
速さの確認方法は
その日のコンディションを確認するには、マスター室がある辺りに看板があるので見てみましょう。
看板が見当たらない場合はマスター室やキャディーさんに聞くと教えてくれます。
スティンプメーターの数値の目安ですが、
一般的な速さは8~9フィート
プロのトーナメントは11~13フィート
数値が多いほど速くなりますので、プロの試合は通常よりも速いことが分かります。
コースでの経験が増えれば数値を確認するだけで、どのくらいの速さなのかが分かるようになります。
確認することは知識と感覚を養っていくことに繋がりますのでオススメです。
グリーンを目で見て確認する
グリーンは気候や気温の変化で状態が変わります。
雨が降っていると水分を多く含んで、ボールの転がりが遅くなり通常よりも強めに打つ必要があります。
気温が低いとグリーンは凍ることがあります。
グリーン上に氷の結晶のような粒が現れて、ボールを転がすとシャリシャリ音を立てて転がるため遅くなります。
炎天下で乾燥した地域だとグリーンは硬く、芝生も薄くなるためコンクリートのような状態になります。
ボールを軽く打っただけで長く転がりづつけることになるので繊細なタッチが要求されます。
下の写真のように芝生に朝露が溜まっていると、グリーンが重たくなりボールの転がりが遅くなったりします。

このようにスティンプメーターだけでは測ることのできない状況もあるので、常に目で見てグリーンの状態を把握するようにしましょう。
練習は遠い距離からはじめる
遠い距離からはじめる2つの理由
ウォーミングアップをかねているから
朝の体はまだ本調子ではないはずです。
いきなり真剣にカップを狙って入れにいくのは精神的にツライものがあります。
まずはゴルフ場のグリーンに馴染んでいくくらいの気軽さでボールを転がしていきましょう。
この時はパターも不要です。
ボールを手に持ってボーリングをするかのように下手投げして転がしましょう。
3球くらいをグリーンの端から端まで転がすとボールの転がっていく感じが掴めます。
何度か繰り返していくとそこそこな距離を歩く事になるので準備運動にもなります。
グリーンの速さを身体に覚えこませやすい
スタートするまでにグリーンの速さを体感して体に覚えこませることが大切です。
そのためにはボールがどんな感じで転がっていくのかを記憶する必要があります。
長い時間転がっていればそれだけボールを眺めることができますし、
傾斜の曲がり具合も把握できるので遠い距離から練習した方が良いという事です。
下手投げでボールを転がし、感覚が掴めてきたらパターを持ってボールを打ちましょう。
下手投げと同じスピードで転がすことが出来るように打てるようになればOKです。
練習グリーンに人が多くなるとできる範囲が限られてくるので注意が必要です。
良く周りを見て周りの方のご迷惑にならないように注意しましょう。
4パターンの傾斜を練習する
4パターンの傾斜というのは
・上りのライン
・下りのライン
・フックライン
・スライスライン
傾斜の角度やいくつかのパターンが重なることで複雑になってきますが、
この4パターンを把握しておけばどんなグリーンにでも対応できるようになります。
距離は2mくらいを転がせば良いでしょう。
各パターンを5球程度練習すれば傾斜の感じをつかめると思います。
芝目の強さを把握する
平らな場所なのにボールが曲がることがある場合は、芝目が影響していることがあります。
芝生には生えている目の方向があり、その上をボールが転がると目の方向に曲がっていきます。
芝生の目の事を芝目と呼びます。
芝目はどんな芝生にもありますが、目の強さによってボールの転がりに影響する度合いが違います。
つまり、芝目の影響を受けるかどうかは芝生の種類を把握する必要があるという事です。
グリーンに使われる芝生にはいろいろな種類がありますが、
大きく分けて2種類に分類されます。
高麗芝とベント芝です。
高麗芝は芝目を読もう

高麗芝は日本特有の芝生で公園などでも見かける身近な芝生です。
ベント芝に比べて葉が硬いので、グリーンでは芝目に影響されやすいので傾斜を読んだら芝目にも気を配る必要があります。
ベント芝は芝目を気にしなくてもいいです

ベント芝は西洋芝とも呼ばれ1年中緑色をしています。
日本のゴルフ場の90%はこのベント芝を取り入れているといわれるくらい普及しています。
ベント芝は高麗芝に比べて葉が柔らかいので、芝目の影響は気にしなくても大丈夫です。
まとめ
・スティンプメーターの数値を確認しましょう
・グリーンの練習は遠い距離から始めて距離感をつかむ
・4つの傾斜パターンを体感しておこう
・芝目は高麗芝の時に気にすればOK
朝のパター練習は自分の調子を確認したり、グリーンの状態を見るために欠かせないものです。
プレーのスタートまで時間の許す限り練習するのをオススメします。
自分なりの練習ルーティンがあると良いかもしれませんね。